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心理学ワールド 84号 自著を語る 自著を語る 斉藤 幸子(斉藤幸子味覚研究所)(共編) | 日本心理学会

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Academic year: 2021

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42  世界的な和食のブームや,国家 的プロジェクトである味覚教育 (食育),香りで快適性を高めると いう新商品の開発,悪臭を検知す る臭気判定士の活躍,嗅覚同定能 力と認知症との関係など,人の味 嗅覚に関する社会的関心は高い。 一方,私たちは個人生活において も,味やにおいの感じ方の違いに 日常的に遭遇し,「個人の食品や においの嗜好は,いつ頃どのよう に形成されるのだろうか」という 素朴な疑問を抱かされる。  本書の特徴は,このような関心 に応えるべく,物質化学,分子生  『生理心理学と精神生理学』全 3巻が刊行されました。第Ⅰ巻の 編集者として全巻の内容も紹介さ せていただきます。本書は基礎か ら応用・展開まで生理心理学研究 の現時点の到達点を示すものとし て,日本生理心理学会会員から多 くの執筆協力を得て刊行されまし た。第Ⅰ巻基礎では生理心理学誕 生の歴史的経緯から研究法の基礎 的内容までを重点的に解説してい ます。基礎的知見を体系的に整 理し,最新の研究成果を幅広く紹 介してあります。第Ⅱ巻応用では 感情・情動,認知,社会・健康,睡 物学・脳生理学・心理学の専門家 が,「味・におい物質が口や鼻に 取り込まれ,味細胞・嗅覚細胞に 受容され,神経に伝達されて,脳 に伝わり認知される過程」を,ま た,新生児・子供や高齢者を対象 にした発達的側面の研究を,さら に環境分野,医療分野,製品設計 で行なわれている応用研究を広く 紹介している点である。  この一冊で,現在の人の味嗅覚 研究の全貌を知ることができる便 利な書でもある。味嗅覚について 関心のある学生,大学人,社会人 にぜひ手にとっていただきたい。 眠,犯罪,スポーツ領域における 最新の成果を示しつつ,必要に応 じて動物実験を含めた基礎的知見 にも言及しています。生理心理学 的測定技術および解析についても 詳述しています。第Ⅲ巻展開では ワーキングメモリやデフォルト モードネットワークを中心に脳と 心の関係の最新の成果を紹介して います。発達・教育・臨床等の他 分野への展開もめざしました。国 家資格試験の受験対策としても活 用してください。脳と心に関心を もつ若い人達に広く読んでいただ けると幸いです。 さいとう さちこ 斉藤幸子味覚嗅覚研究所所長。専門は 嗅覚・味覚心理学。著書はほかに『嗅 覚概論』(分担執筆,におい・かおり環 境協会),『においの心理学』(分担執 筆,フレグランスジャーナル社),『人 間計測ハンドブック』(分担執筆,朝倉 書店),『新編 感覚・知覚心理学ハン ドブック Part 2』(分担執筆,誠信書 房),『匂いと香りの科学』(分担執筆, 朝倉書店)など。 さかた しょうご 広島大学大学院総合科学研究科教授。 専門は生理心理学・時間心理学・比較 心理学。著訳書はほかに『心理学基礎 実習マニュアル』(共編,北大路書房), Functional and neural mechanisms of interval timing( 分 担 執 筆,CRC Press),『パピーニの比較心理学:行 動の進化と発達』(分担共訳,北大路書 房)など。 共編 斉藤幸子・小早川達 発行 朝倉書店 A5 判/ 264 頁 定価 本体 4,500 円+税 発行年月 2018 年 6 月 監修 堀忠雄・尾﨑久記 共編 坂田省吾・山田冨美雄 発行 北大路書房 B5 判/ 320 頁 定価 本体 3,800 円+税 発行年月 2018 年 6 月

味嗅覚の科学

人の受容体遺伝子から製品設計まで

斉藤幸子

生理心理学と精神生理学

第Ⅰ巻 基礎

坂田省吾

参照

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